

WORKS&PEOPLE
CAREER
INTERVIEW
技術開発
安達哲也
Andatsu Tetsuya
車室空間企画開発部 空間システム開発室
工学部 電気電子工学科卒 2017年入社
未来の車空間の姿を描き、 「空間価値」を高める機能を研究。

自動車メーカーで自動ブレーキシステムの開発を担当していたのですが、もっと未来の自動車に求められる新しい価値や機能を生み出す仕事をしたい気持ちがありました。そんななか、10年、20年後の車室内空間を創るための企画・開発にチャレンジできるチャンスがトヨタ紡織にあることを知り、入社を志望しました。
01 現在の仕事
AIが乗員の生体情報を分析。
快適な空間を提供する仕組みを研究。
私の所属している車室空間企画開発部では、主に10年、20年先を見据えた車室内空間の企画・開発がメインの業務となります。私が取り組んでいるのは、心拍数や呼吸数などの生体情報を取得するセンターや、五感を刺激したり体にフィットした形に変形するような駆動装置を座席シートに組み込めないかという、ハードウエア関係の研究です。乗車した人の状態をAIが自動的に判断し、より快適な空間を提供するアクションを起こせないかというアイデアのもと、トライ&エラーを繰り返しながら、未来の車に相応しい新たな技術開発をめざしています。

02 入社して感じた印象
自動運転に伴う新しい車室空間を
国内外の展示会で発表。
当社では2017年に室内モックアップモデル「MOOX(ムークス)」を国内外の展示会で発表したのを皮切りに、2023年のジャパンモビリティショーでは新型の「Mobility Experience (MX)」を出展。今後はこちらも海外の展示会で発表されていくことでしょう。私もコロナ前には国内外での展示会に参加し、企画・開発に携わったものとして来場者にMOOXの説明を行っていました。やはり来場者から興味ある反応をいただけると嬉しいですし、機能実現へのモチベーションにつながります。またトヨタグループを超えて多国籍な企業と連携する可能性も感じられ、非常に有意義な時間でした。

03 やりがいエピソード
風通しの良い環境で、
未来志向の研究に専念できる。
前職との大きな違いは「風通しの良さ」だと思います。トヨタグループの大手部品メーカーで、たくさんの社員が在籍しているため、社内の風通しはドライだと思い込んでいましたが、実際入社すると「あいさつ」の頻度が多くてとても好印象でした。また所属する空間システム開発室は、ゼロベースからの研究に取り組む部署です。未来の車空間へのヴィジョンをもち、実現に向けて熱意を持って取り組みたい人にぜひ来ていただきたいですね。

04 ならではの強み・魅力
研究開発を実現へとつなげる
トヨタグループのスケールメリット。
未来の車室空間を企画・開発する中で、やはりトヨタグループとの共同作業が発生します。そうしたスケールメリットはやはり魅力ですね。例えば先ほど紹介した「Mobility Experience (MX)」も、公道での走行を視野に実証実験が進んでいます。トヨタ紡織はモビリティー空間を提供する会社ですが、グループとの連携で、実際に車が動くところまでの実現をめざせるのは大きな強みでしょう。

理科への興味を持ち始めた子どもを
博物館などに連れて行っています。
子供が二人いるのですが、最近では理科に興味を持つようになってきたので、博物館などに積極的に連れていくようにしています。写真はアンモナイトの化石に直接触れることができる京都大学総合博物館での一枚です。

実現したい夢・目標
たくさんのトライ&エラーを重ね
アイデアの製品化を実現したい。
クルマの自動運転技術の進歩で、目的地へ安全・安心に移動することはもちろんのこと、より快適に楽しく移動したいというニーズは高まるといわれています。そうしたニーズに応えるためにも、自分たちが考えたアイデアを少しでも早く実現したい。そのためには100の挑戦から1を具現につなげるトライ&エラーをスピーディに重ねながら、失敗を恐れずチャレンジを続けていきたいと思っています。