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仕事と社員を知る

宇佐美克彦
内外装事業本部 ドアトリム設計部
海洋学専攻/2007年入社

仕事内容

内装の中でもクルマのコンセプトを体現する重要部品であるドアの内張り、ドアトリムの設計を担当。意匠が多様化する中、自動車メーカーの要望を具現化するとともに、新技術・新工法・新素材などを巧みに活用しながら、新たなトレンドを生み出していく。

入社動機

一時は海洋学を志したが、自動車メーカーのエンジニアであった父への憧れから自動車業界を目指す。最初に入社した会社でトヨタ自動車へ出向となり、内装設計を担当したことが縁で、トヨタ紡織へ転職。

私の紡ぐ未来

感性を磨くだけでなく、数字にこだわり、
名車と呼ばれるクルマを残していく。

工業製品の中で唯一「愛車」と「愛」をつけて呼ばれるクルマの中でも、内装は特に愛情を感じられる要素を持っています。非常に感性が求められる設計であることが内装設計の醍醐味ですが、感覚でつくるのではなく、「美しい曲線とは何か」というように、数字にこだわることが非常に大切だと考えています。また、ドアトリムは乗員保護を担う製品でもあるため、強度を保ちながらも、いざというときには適切に壊れ衝撃を吸収する、という機能の面でも、数字へのこだわりは重要です。私が数字の重要性を痛感したのは、ドイツへ赴任したときのことでした。日系メーカーとの開発では、日本人同士の「阿吽の呼吸」があるのですが、欧州には当然ながらその文化がありません。交渉の際に、当社の主張に矛盾があれば徹底して追及されますし、議論中、お客様がドイツ語を話されることもあります。そのような状況下で、頼りになるのが「数字」でした。技術者の共通言語である数字を用いて、コストや性能・品質について動かしようのない事実を提示すれば、お客様に納得してもらうことができるのです。赴任している間、徹底的に数字にこだわる対話を心がけ、お客様が納得できる説明を繰り返したことで、トヨタ紡織に対する信頼を高めることに貢献できたと感じています。

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今後の目標

後世に、「内装がいいね」と言われるような名車を手掛けることが目標です。現在、トヨタ紡織では、人の感覚や感性を数値化する活動を推進しており、数字の重要性はますます高まっています。また、私の考える良い技術者とは、コンマ単位で最後の最後まで数字にこだわれる技術者であり、数字を追求する姿勢の積み重ねが、過去にない製品を生み、それが名車と呼ばれるようなクルマにつながっていくのだと考えています。

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